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中学生の娘が最近ジグソーパズルにハマりだしている。初めは150ピースほどの小さなものばかりやっていたのだが、パズルの完成時間が短くなるにつれ、それでは物足りなくなったようだ。だんだんピース数が増えてきた。2000ピースをクリアできるようになると、今度は4000ピース以上の大物をやりたがるようになった。ネットで物色しては取り寄せている。正直私からしたら、ジグソーパズルなんて時間のムダ以外の何物でもない。完成しました、だから何?と思ってしまうのだ。だけど部活と勉強で忙しい娘の唯一のストレス発散方法なのだそうで、とりあえず娘の気持ちが安定するならば仕方ないか…と諦めている。

ただ悲しいかな、我が家は狭いのでジグソーパズルを保存しておく場所がない。だからせっかく完成した大物パズルも、次のパズルに取り掛かる前には全てバラバラにしなくてはならない。当の本人は割り切ったもので、意外と母である私の方が、「あぁ、もったいない」と思ってしまうのが不思議ではあるけれど。やはり娘は完成したパズルに興味があるのではなく、完成させるまでのステップにしか興味が無いようだ。だから作りかけのパズルには私たち両親は触れてはならないことになっているのだ。

そんなある日、私が掃除機をかけていると、娘の途中になっているパズルに気づかず、思わず掃除機で吸ってしまいそうになった。そのとき娘の「パズルに触ったらダメ!」というキツイ物言いを思い出し、私は一瞬で掃除機を腕にかかえ、娘のパズルを飛越してそのままガラス窓にドーンと突き当たったのである。振り返ってみると、なんとかパズルを壊さずに済んだのだけど…。私が追突したガラスの方が、まるでジグソーパズルのようにヒビ割れてしまっているではないか!ガラスにヒビが入り、家計にもヒビが入るという、見事な落ちが産まれた瞬間だった。

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