よくアクションモノのドラマなどで使われている「割れる窓ガラス」を目にしたことは一度はあるのではないでしょうか。アクションスターが思いっきり窓に飛び込んで、そのガラスの破片を全身で受けながらもアクションを続ける。そんな光景に思わず「凄い！」と息を飲むことも度々ありました。そしてあんな風にガラスに突っ込んでも丈夫なのは、やはり十分な訓練を受けたスターだからなのだと勝手に納得している部分があります。しかし、あの割れる窓ガラス、実はガラスじゃないそうなのです。
それでは一体あのガラスは何なのか？というと、その正体は砂糖やでんぷんを原料として作られたイミテーションの窓ガラスです。つまりあの割れる窓ガラスは飴細工の一種であると捉えても構いません。ただ、一般的な飴細工に比べて甘さはないですので、食べたとしてもそれほど美味しいものではありませんのでご注意ください。
あの割れる窓ガラスが飴細工であったとすれば、色々な物事に納得がいくのではないでしょうか？例えば飴細工であるからあのような勢いよくガラスが割れるシーンが撮影できるということや、たとえガラスの破片を全身に受けても怪我をしないことなどです。それもそう、実際の硬い窓ガラスを使用していると、あそこまで簡単に割れることなんてありませんので、爽快感のある窓ガラスが割れるシーンなんて撮れるはずが無いのです。そう考えると色々とドラマの色々なシーンの裏側がわかって、いろいろ納得した上でそのドラマを見ることができます。
しかし、一部の本格アクションスターの出演する映画などの場合は、撮影用ではあるものの本物の窓ガラスを使用しているそうなので、全てが全て偽物の飴細工のガラスであるとは断言できません。かといって日本で使われている割るガラスは基本的にこれなので、次回からアクションのあるドラマを見る時はガラスの割るシーンを少し穿った目でみてしまうかもしれません。